家出・失踪の原因(行方調査)

家出人の失踪原因家出人の失踪には、必ず原因があります。家出をする人によって原因、理由は違いがありますが、現在の生活を全て捨てる決心をした家出人は、覚悟をもって失踪します。それぞれの理由や背景を十分考えて早急に探しだす必要があるでしょう。失踪は放置してはいけません。トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。一刻も早く、自分でできることはする・警察に行方不明者届出を提出・探偵に行方調査を依頼することが、鍵となります。警察の統計を基にチェックしてみましょう。

 

家出の原因と動機

平成29年中における行方不明者の状況

1位:疾病関係

  • 精神病、統合失調症、躁鬱病、痴呆症などの発症が原因で失踪・行方不明
  • 癌など重病の告知を受けて
  • 手術から恐怖感から逃避
  • その他の病苦に対する疲労や絶望
うつ病が原因で、家族(妻や夫、息子や娘)交際相手(彼氏、彼女)が突然家出をしてしまったという相談や依頼が大変多くなっております。仕事や育児などの生活でストレスや過労からうつ病を発症してしまい「引きこもり」居場所がないと感じて家出・失踪するケースが多いです。また、高齢者の認知症による自宅へ帰れなくなってしまうことも、家出の原因動機の疾病が1位になったのでしょう。

2位:家庭問題

  • 家族からの虐待、夫、妻による暴力(DV)からの避難
  • 子どもの躾けの問題、育児方法や価値観の違い家出
  • 子どもの進路に関する親子の行き違いでの逃避
  • 夫婦の価値観の相違、浮気など
  • 配偶者から精神的圧力をかけられて逃亡
  • 親から交際を認められないので失踪した
2番目に多いのが、家庭問題が原因で家出・失踪してしまうケースです。家庭内暴力、介護による疲れ、嫁姑トラブル、一つの原因だけではなく色々な問題が総合して深刻な悩みとなり、「家に帰りたくない」と家出をしてしまうのです。

3位:事業・職業問題

  • 経営していた会社の倒産
  • リストラによる将来の悲観
  • 仕事の失敗による責任
  • 上司との不和
  • 横領、不正発覚からの逃亡
  • 資金繰りに失敗して逃亡
3番目に多いケースは、事業、会社関係でのトラブルになります。突然の解雇、就職した勤務先がブラック企業だった、事業が失敗してしまったなど、会社倒産で多額の負債を抱えてしまった失踪です。この場合、特に深刻な問題です。自殺を考える可能性が高い失踪なので、早急に捜索する必要があります。

4位:学業問題

  • 受験失敗で将来を悲観
  • 学業不振からの現実逃避
  • 校内暴力・いじめからの避難
上記の表からみると、学業問題で失踪した人数が年間で2342人います。進路に悩んでいた、いじめにあっていたなど、失踪者の年齢は、学業というだけあって未成年の家出が含まれます。いじめ問題での失踪・家出は早めの対策と捜索をしましょう。

5位:異性問題

  • 交際相手との同棲を親から反対されて失踪
  • 浮気相手・不倫相手と駆け落ち
  • SNS(出会い系サイト)で知り合った異性と恋愛の末、逃亡
  • LINE、Facebook等で知り合った異性の元へ失踪
  • キャバクラ嬢の元へ行くため失踪
  • オンラインゲームで知り合った異性と失踪
昨今は、SNSの普及で異性と簡単に出会えることができるようになりました。その為、家庭を捨てて異性の元へと家出する方が増えてきているようです。また、不倫相手との駆け落ちは昔から多くあります。

5位:犯罪関係

  • 反社会的組織や半グレ集団からの避難
  • 自身が薬物事案を犯して逃亡
  • 罪を犯して逮捕状が出ているので逃亡
楽してお金を稼ごうと安易な気持ちで犯罪者らと関係を持ち、口封じのために拉致や誘拐など失踪するケースもあります。

その他

  • 逃避癖がある人
  • 放浪癖のため
  • 何らかの理由で自暴自棄になり失踪
  • 宗教への入信で出家し、共同生活をするため
  • 犯罪に巻き込まれた(殺人・拉致・誘拐・監禁)
  • 単純な都会への憧れで家出
その他の行方不明者が、1万9054人とかなり多いようです。

不詳

家出失踪の原因不明が1万4268人と多いです。本人が見つからないため、家出の動機や原因が不詳となっているようです。

家出の年齢層別

失踪

平成29年度の家出人・行方不明者の年齢層別では、人口10万人当たりで10歳代が最も多いが、過去5年間では減少傾向。70歳以上は増加傾向。

10代未成年の家出失踪

未成年の家出で注意したいのは、TwitterやSNS、家出人を待つ神掲示板などに投稿して泊まらせてくれる人を簡単に見つけれることが危険です。
未成年の家出を待つ悪い大人がいるのも残念なことです。未成年は人生経験、学識が未熟ですので、一時的な感情で行動するケースが多く、そのため、友人・知人からの情報から比較的に早期発見の高い傾向にあります。しかし、異性問題、不良グループ関連やいじめ、犯罪や非行に走りやすいです。未成年の家出は、成人の家出に比べるとパトロール中の警察に保護され所在確認ができています。

成人になってからの家出失踪

成人になってからの失踪理由として多いのは、男女トラブルや金銭的なトラブルなど、疾病による失踪が多いようです。繰り返しになりますが、親に交際を反対されて反発して行先も言わず、計画的に異性の元へと失踪するケースも多くなってきます。SNSで知り合った異性を特定するには、情報が少ないため、捜索が遅れる可能性があるようです。異性問題、リストラ、金銭問題などのトラブルから身を隠している場合、非常に難しいケースになるでしょう。また、帰宅しても家出原因の問題点が解決していない場合、非常に高い確率で家出を繰り返す可能性が高く、帰宅後にも早急に問題点を解決するか、事前に対処するなど問題解決をすることが得策と言えます。

高齢者

高齢者の家出に関しては、一般的に行動範囲が狭く、想定される立ち寄り先の情報も豊富なので、家出後、通常の日常生活を送っている場合などは、比較的容易に発見されることが多いです。また、認知症などが原因で自力で帰宅出来ないケースも珍しいことではありません。また社会に順応できない場合、その日暮らしのホームレスになるケースもあります。

所在確認の状況

所在確認等の数

29年中に所在が確認等された行方不明者(確認をした年次以前に受理した届出分を含む。)は81,946人。

所在確認等の期間

29年中に所在が確認等された者は81,946人で、このうち、警察又は届出人等において所在が確認された者は71,371人。届出受理から所在確認(死亡確認、その他を除く。)までの期間は、受理当日が最も多く31,829人、次いで2日~1週間以内24,394人。

  1.  所在確認・・・警察又は届出人等において所在が確認された者。
  2. 死亡確認・・・警察において死亡が確認された者。
  3. そ の 他・・・届出の解消等。

行方不明者届出数

  • tel:0120-15-7867